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#04 ロンドン

私にとって居心地の良い人、ナチョとエブルがなんとなく一緒にいる人になった。

ナチョは意味不明の人だったが全然嫌にはならなかった。

ナチョは毎日におう。シャワーはしているらしいが、服が毎日同じなため、におわない日があったら「ありがとう洗濯したんだね。」とさえ思う。

ナチョは私よりも一個上のクラスで、知らない人なのに気がついたら仲良くなっていた。

彼はいろんな人に話しかけに行き、最終的に戻ってきて隣の席でコーヒーを飲む。

そして彼は毎日、昨日読んだ本の感想を述べてくる。本は買うのに、服は買わないのだろうか。

あっちの方からテケテケやってきて「あっ、昨日の本になりますが、、」と急に話は始まる。

たまに100%意味が本当にわからない時がある。そういう時は、あえて長い話を聞いてから「今の話全部わかりません。」と答えてみた。

「オー、、今の時間なんだったの」と笑うので私は気が張らなかった。

彼は哲学を学びにドイツの大学から招集されている程頭が良いらしいが、人のことを馬鹿にはしない。

たまにこちらに余裕がない日は「その話、今聞きたくない」とキッパリとお断りする日もあった。

「今この話を聞きたくないということは、君は今こんな状態にいるね?何故なら、〇〇の本によると…」と結局、別の本の話が始まる。彼は昼はかなり活動し、夜は本を読むみたいだ。

本を読んで学んでから、自分でその感覚を体験し、感情を実験するということを大切にしていたらしい。そのため、たまに無理をすることがあり不安定になっているようにも見えた。

そういう時は、誰にも何も余計なことを言わずに姿を消す。大丈夫になったら戻ってきていたように見えた。

彼を見習いたいと思う。

バーでお酒を飲んで、変なダンスを踊っているところも見たことがある。あれも人前で変な動きをしてみる実験だったのか?と今更思い出しました。