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#06 ロンドン

もう一人できた友人は、イスタンブールの美大生だった。

絵を描く人になるらしく、もう道は決まっているらしい。どんな絵を描くのか気になった。

絵を見せてもらったら、森の中に落ちている岩の絵だった。

どの絵も岩か石だった。全然わからない。

ある日、彼女はロンドンに来てから絵を描いていないから絵を描きに行くと言って消えた。

現れた日に絵を見せてもらったら、地面の砂利の間から何かが咲いている絵だった。

「これ、ロンドン関係なくない?」と伝えたら、「これはロンドンでしか描けない」と言っていた。

別の日に「私そろそろ仕事を探さないといけない」と彼女に言ったら、彼女がパン屋の仕事を見つけてきた。

とりあえず行ってみた。

「ここで働きたいのですが。」とパン屋さんに言ったら、「テメェにパンが焼けんのか」風に言われた。

「焼けるかわからないけど、焼きます」と意気込みだけ、千と千尋の神隠し並みに伝えた。

けれどその後、運よく蚤の市の仕事を見つけられました。