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#03 ロンドン

滞在先に落ち着いてからは、友達はほぼそこら辺の猫しかいなかった。

家の周りに猫が多めでよかったと思う。

とりあえず、友達を作るためにも少し学校に通うことにしたけれど、結局運よく仕事が見つかり、この学校は一ヶ月で辞めた。この語学学校は年齢層が若く辛かったけど、色々学んだと思う。

当時のレートは1ポンドが約180円、私は知らずに、なかなか裕福な人がくる学校を選んでいたらしい。

円で180円ということは、周りの国の子はこの学校に一体どれくらいの費用がかかっているのだろうか。

この一ヶ月の間に、リビアから英語を学びにきている人びとがいた。10代後半で、皆将来はパイロットになるらしい。この語学学校で英語を完璧にしてからオックスフォードの大学に行くことが決められているらしく、尋常じゃない努力をしているように見えた。正直、本当にパイロットになりたいのだろうか。

私は同じクラスにいても、彼らには全然ついていけなかった。家に帰って猫と遊んでいる私と、家でもきっと勉強している彼らとでは全くレベルが違った。なんで同じクラスに居るんだろう。

彼はたまに「俺はこのクラスじゃない」と言い出す。やっぱり自己評価でももっと上らしい。

 

その日の授業は「野生の鳥の習性についての授業」で、聞いたことのない単語に苦しんだ。

先生は「正直、こんなのわかんなくて良いよ。」と言い出した。「先週の休みにみんな何したのか話そう」と急に雑談に入った。

リビアの子に、この前の休みは何したの?と聞いたら「体を鍛えていた」という。休みの日はジムやプールに行き、パイロットになるために鍛えているらしい。

当時のその先生は、彼に「もっと遊べ」と急に説教をした。私も彼よりかなり年上で、先生と同意見だったけど、彼は自分ではどうしようもできないのだろうとも感じた。国を背負っている感じがする。彼はたまに「政府軍のパイロットになる」と何故か「政府」を出してくる。嫌でもやめられないのだと思う。

なりたいなら、なれば良いけど何故か可哀想に見えたのでこの授業をすごく覚えています。この先生はすごく良い先生だったと思います。