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続マルタの女

マルタ在住の友人、通称「マルタの女」、アイルランドの後はイギリスに行っていました。

来月は仕事でスペインに行くとのこと。

もしかして、不死身なの?

EU圏って今どんな感じなの?

マルタの女から何回か電話やイギリスの写真をもらった。

写真の中に、昔の私の同僚、スペイン人のロレーナが居ました。

ロレーナとは、蚤の市で働いた後の職場、音楽雑貨店で一年半ほど一緒でした。ロレーナはいつも8ホールのドクターマーチンに頭に赤いバンダナを巻いていて、ほぼ海賊の娘のような格好をしています。

スッピンで出勤するが、これは化粧をすると、意外に女っぽくなってしまうからではないか、と私は推測しています。

ロレーナは分かりやすい。彼女は自分の苦手なお客さんが来たらトイレに隠れてしまう。

これを「便所シエスタ」と私は呼んでいた。毎度毎度、便所シエスタをやられた。

ボスに相談したら「人間ではなく、猫と働いていると思いなさい」と言われた。

無理じゃない?

マルタの女は、そのロレーナと再会したらしい。少しだけ、彼女たちは私の話をしてくれたらしい。

「あの人は、雑貨屋の実店舗をやめたらしい。まずイギリスに買い付けに来れないしね。」とマルタの女がロレーナに説明したら、

「あの人は、イギリス中を回りまくってガラクタ集めてたもんな。」と言っていたらしい。

いつの間に、ガラクタを集めていたのがバレていたのだろうか。

ロレーナの面白さを書きたいけれど、細かい珍エピソードが多すぎて何から書いていいのかわかない。

ロレーナは基本的には素っ気ないが、DHLのタトゥーまみれの人懐っこい配達員のお兄さんが来たときだけ「女」になっていた。

分かりやすい。好きなタイプが分かりやすい。

ロレーナと私、その点ではどっちが先に幸せになるだろうか。

あ、マルタの女も居たんだった。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。